激闘

どんな強烈な一撃が飛んでくるかと、
それに比べるとシェレカン様やドリガン兵の勢いは違います。
そこに居る誰もが、まるで恐れを知らぬ狂戦士。
へっぽこさんもこりゃ負けちゃあいられません。

かといって、死んでしまっては元も子もありませんので、一応相手の動きなんてものを良く見ようとしながら戦い続けますが・・・
・・・。
これって、どのタイミングで攻撃を受けてるの?
なにせ相手は人間の形をしていませんからね。
剣を振るうわけでもなし。
何されてるんだか分からない内に攻撃を食らっていたりして。
でも、しょうがないです。初めて見る相手なのですから。

そうして戦い続けていると何やら飛んでもない範囲の技が繰り出されたりしました。
なんですかこの攻撃範囲の広さは。
逃げ足だけは自慢のへっぽこさん。なんとか、かわすことに成功しましたけど・・・あっぶないったらありゃしません。
でもま。「エグイのいくでー」とお知らせしてくれるだけ良心的なのかもしれないです。
こうでもなきゃ、避けられっこない程の範囲と言えばそうなんですけども。

そんなとんでもない広さの攻撃の間隙を縫い、ガーモスの足元に必死に食らいつきます。
しかし、先ほどの攻撃がまた来るんじゃないかと若干ビクつきながらの攻撃になってしまいました。
それに引き換え、シェレカン様と来たら・・・
一回死んでる身だからなんでしょうかね?躊躇なく突っ込んで行きます。
ていうか・・・今ここにいらっしゃるシェレカン様達って幽霊のままなんでしょうか?
それとも、何か特別な力で一時的に蘇っちゃったりしてるんですかね?

そしてまた、どでかい範囲攻撃が襲い掛かり、必死に範囲外へと逃走する訳ですが・・・
あれあれ・・・ドリガン兵団の皆さん、完全に範囲内にいらっしゃいますよね?
そのまま躊躇いなく弓をバンバン打っていらっしゃいますが。
こんなんどうということはない!ってな勢いなんですかね。
へっぽこさんは到底真似出来そうにもありませんけど。
そう考えたら、ドリガン兵の皆様の方がへっぽこなウォリアーより余程お強いのではないかと思ってしまいます。
さて、あまりに必死すぎて完全に時間を忘れるガーモスとの戦い。
一体どの位戦っていたのでしょう?

突然目の前が見えなくなったと思ったら・・・
ん?
倒せた??

慌てて距離をとってみると、そこには血の気を失った(?)ガーモスの姿が。
・・・なんか大変な戦い過ぎて、やったー!とかハイテンションにはなれません。
唯々、良かった。と思うだけでございました。

すると、調子よく飛び出してくる闇精霊ちゃん。
オマエがドラゴンを倒した!なんて喜んでいる風ですが、へっぽこさんが倒したと言われてもあまりピンと来ないと言いますか。
シェレカン様やドリガン兵達の奮戦があったからこその勝利だと思うんですよね。
つくづく、一人で戦う事にならなくて良かったと思いますよ。

しかし、一人ご満悦な闇精霊ちゃんは、結局自分の目に間違いがなかったと自分で自分を褒め称えていやがりました。
それはともかく。
一応これで、ドリガンを襲う危機は去った・・・そう考えて良いのでしょうか?
あ。
でもまだブラックドラゴンとかっていう奴も居るとかって話でしたね・・・
・・・。
ま、でも今は、ガーモスを倒せたという事だけ考えて、ブラックなんちゃらの事は忘れておく事にしましょう。
とにかく、良かった!


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