怪しげな儀式

　深夜に明かりも付けず何かに祈るブレーリン農場の人々。




　一体何に対する祈りなのでしょう？

　頭を垂れる人々の前にあるのは・・・牛？

　供物でも捧げて祈っているのでしょうか？

　豊穣を願う祈りとしては何やら異質なものを感じます。




　あまりのおかしな光景を前にしたせいか、たまらず闇精霊ちゃんも飛び出してきました。

　彼もエリアン様にお祈りしている様には見えないと言ってます。


　そりゃね。

　例のド派手な真っ赤な服着た方がいらっしゃいませんから。

　エリアン様関連ならああいう赤い人が居るのが当然でしょうからね。




　で。

　おかしいと。


　誰より珍奇な存在のお前が言うなとか思ってしまいましたが。




　さらに、若干何を言っているのかわかりませんが、エリアン教関連じゃなさそうだと言う闇精霊ちゃん。


　あなた、二回言いましたね。

　だから、どう見てもエリアン様にお祈りしてる様には見えないですって。

　さっきももう言ったでしょう。




　そして、明るくなったらエリアン司祭様にこの件について問い合わせてみようという話になりました。

　でも・・・エリアン司祭様がこの件ご存じですかね？

　とにかく、行ってみるしかないですけども。




　さて。

　謎の祈りを捧げる人々の姿が消えたところで、彼らが祈っていた先には何があるのかと確認してみましたところ・・・

　街道からそれた脇道の先には、なにやら石造りの通路が・・・。


　なんかこれ、見たことあるような雰囲気なんですけど。




　その通路の先はというと鉄格子で塞がれていて奥に入る事は出来ませんでした。

　いやいや。やっぱりこの雰囲気・・・


　クザカ信奉者が居るっていうあの噂。

　いよいよ真実味を帯びてきましたよ。