友達同士の喧嘩（壮絶）

　バレンシア王宮の祈りの場に現れた、太陽の娘シクルワさん。




　ま、現れた言っても声しかしないんですけど。

　どんなお姿をしているのかはさっぱり分かりません。


　で。

　そんな彼女が言うには、幻想馬アドゥアナートさんとは昔友達だったそうな。


　ほう。




　しかし、そんな友達同士はある日喧嘩をしてしまい・・・

　シクルワさんがアドゥアナートの羽を溶かしてしまったそうな。

　んで、アドゥアナートは墜落。


　・・・。


　友達同士の喧嘩にしちゃかなりイッちゃってますわね。

　最早これって、殺うま未遂事件ですから。




　そこまでの暴挙に出れば、当然シクルワさんもその罪を咎められてしまった様でして。

　空の世界（？）を追放されてしまったそうな。


　あらあら・・・




　んで、こんな所をフラフラしていらっしゃると。


　よく考えたら、そもそもが「太陽の」娘さんですからね。

　キレるとその熱でアドゥアナートの羽だろうがなんだろうが溶かしちゃえる力を持っているんですよね。

　そんなヤバい娘がその辺をフラフラしているのはちょっと困りものですわねぇ・・・。




　それからしばらくしたある日のこと。

　ここで不意にドゥームさんがご登場ですよ。


　ま、はっきりドゥームとは言われていませんが、炎の馬ってんだからドゥームさんに間違いないでしょう。




　そのアドゥアナートに似た幻想馬を見たシクルワさんは・・・

　どうやら罪の意識から変な想像をしてしまっているようですね？


　別にドゥームさんは、復讐のために砂漠に来たのではないと思いますよ。

　彼は寂しさのあまり、共に居られる誰かを探して砂漠まで来ているだけですから。




　そうそう。

　アドゥアナートさんも今も元気な筈ですし。

　天空を舞える幻想馬がちょっと墜落したくらいじゃ死にゃあしないと思います。

　ま、死んでもほら、厩舎でね。何度でも生き返えｒ




　だから、あれはドゥームさんですって。

　大丈夫。貴方に食いついたりしないですよ。

　たぶんね。




　こうして、太陽の娘シクルワさんの力を借りて、突如砂漠に現れた炎の馬の行き先を追うことになりました。