夢と現実

夢を追いかけ、拘束される身となってしまった若者の元へと帰ってきました。

戦士として働く彼は何と言っていた?
彼のそんな問いかけには正直に答えるしかありません。
種族の為とはいえ、個人的な夢を諦め戦士として働く彼は、幸せではないとおっしゃってましたねぇ・・・

ほらみろ!と言わんばかりの彼は、それでもあのジジイは戦士になれと言えるのか!と強い口調でおっしゃいます。
まあね・・・
しかし、個人的な夢を諦めてまで、種族の為に働こうとするあの若者は、影武者さん的に非常に立派に見えましたけども。
誰かがやらねばならぬ仕事を自らの夢を犠牲にしてまでやっている訳ですから・・・

しかし、そんな影武者さんの言葉など彼はもう聞いていません。
あのジジイに現実を教えてやれ!と言わんばかりに「俺たちは絶対に夢を諦めない!」と伝えてくれなどと言ってます。
戦士として働く彼は、夢は諦めたと言ってましたけどね。
まあ、いいです。
お伝えしてみますよ。

てことで、<偉大な冒険家>プスカオさんの元へ。
一体、どんな話が聞けたのか?
そう言われましても、きっと貴方様の喜ぶような話は出てこないと思いますけど・・・

これまで聞いた若者の気持ちをプスカオさんに伝えてみましたが・・・
そういう意見が出るというのは何となく予想していらした感じなんですかね?
なんだか、しょんぼりしてしまったご様子のプスカオさん。

しかし、夢を追うこと自体は魅力的だが危険なことでもある。
うーん。
種族の為に働く意義を説明するよりも、夢を追う危険性を主張しだすとは。
プスカオさんも本当は若者の夢を応援したい気持ちが大きいんじゃないんですかね?

すると、何故だか影武者さんに質問が投げかけられました。
夢と現実。
君ならどっちを優先するかね?
・・・。
わたくしは・・・冒険者という世間様から見ればヤ〇ザな生き方を選んでいる人間ですからねぇ。
答えは聞くまでもないとは思うんですけどねぇ。
あ。
今は、ラッコ族の姿に遁甲しているんでしたね。
プスカオさんからみれば、今のわたくしは単なるラッコ族の一人でしたか。


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