返礼品

　袖の下風味の漂うふわふわ花冠を夢博士にお届けするへっぽこウォリアーの影武者さん。




　これをお渡しすれば、種族の英雄になるという未来を拒否したわたくしを許して頂けるんですかね？

　このまま何事もなく見逃して頂けるんでしょうか？




　花冠を見た夢博士は、予想以上に驚いているご様子でした。

　ふわふわ花冠は博士大のお気に入り・・・

　どうやらデールニアさんの言った通りみたいですね。




　どうしてこんな貴重なものを・・・

　博士はそんなことをおっしゃってますが、わたくし的には単なる要らない頂き物ですのでね。

　なぜそれ程驚いていらっしゃるのか良くわからんのですけれども。




　そして、こんな貴重なものを持ってくるとは、私の命に逆らった事で気苦労が絶えなかったのですね？と。


　・・・。

　私の命？


　たしか、わたくしの未来を占って貰っただけなハズですけど。

　ついうっかり本音が出ちゃいましたか？


　なーんかやっぱりこの博士、胡散臭い感じが否めませんよねぇ・・・




　ま、とりあえず冒険日誌はまた一つ進みましたので良しとしましょう。




　そして続いてのお題は・・・

　ん？

　博士から何かプレゼントが頂けるの？




　それはそれは。

　ま、本当は人間である影武者さんとパプー族のあなた方では、価値観が大分違いますのでね。

　プレゼントといってもまた要らないものを寄こされるんじゃないかとまったく期待できませんけれども。


　何を頂けるんですかね？




　家！？


　いやぁ・・・たとえそれがパニパ二村一番の良い家だとしてもですよ？

　わたくしにはちょっと持て余すと言いますか。

　正直、この島に永住する気はこれっぽっちもありませんし。


　なんかもっと別のものに変えて頂くなんて事は・・・

　できないんですかねぇ・・・