ランド

ぬぁっ!とか言っちゃってますし。
ここまでくると何か微笑ましく思えてしまいます。
そんなに緊張なさらなくても良いのに。
ま、悪い人ではなさそうに見えますけど。

しかし、これほど慌てたご様子ですと、余程この依頼を誰かにお願いしたいとかそういう事情があるのか・・・

で。
急な自己紹介です。
この狐の様な方、お名前をランドさんというそうです。
どうもどうも、初めましてドラカニアな冒険者です。
てか、ぬぁぁっ!とか言ったと思えば、今度は我が輩と来ましたか。

で。
そのランドさんの代わりに果てしない冬の山に登ってくれる冒険者をお探しなんだそうです。
・・・代わりって事は、あなたは冬の山に登らないんですね?
ほう・・・。
寒いのが苦手なのか・・・特別、登れない理由でもあるのか・・・?

そして、ろくな話もしていない内に何故だか合格を出されてしまいました。
さっきまでド緊張だったくせに、依頼の話になるや超強引ですわね。

てか、詳しい依頼内容とか、まだ何も聞かされてないんですけど?
仕事はまさか冬山に登るだけ?
第一、報酬は望みのままなんて聞きましたけど?
その仕事内容が山登りって・・・
んなわけないですよねぇ?

しかし、仕事内容よりも報酬の話に食いついたランドさん。
報酬を渡すのは別の人?
・・・。
報酬の話になった途端、妙に動揺している感じなんですけど。


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