旅の安全祈願

祭壇へと続く道すがら、ランドさんが気になる事をおっしゃいます。

秘密任務?
ああね。
大体が報酬は望みのままっていう募集の時点で、ただならぬお仕事だってのは想像つきましたけど。
にしても・・・秘密任務ねぇ・・・

ランドさんがそんな話をした次の瞬間。
目の前に立つかなり立派な祭壇を彼が指さしました。
ああ・・・あれがムハド祭壇ですか?

なんとそれは、100年も前に果てしない冬の山を初めて登頂成功したという伝説の登山家(?)、ムハド・バラクスさんを祭った祭壇なのだそうです。
ムハド・バラクス・・・ムハド祭壇って言ったり、バラクス祭壇って言ったりしてましたけど・・・結局同じものなのかな?
てか、ムハド・バラクスお爺さんって、そのお爺さんという情報要ります?
100年も前の伝説の登山家が高齢だとかどうとか、あまり関係無いような・・・

そして、祭壇横に佇む女性は、その伝説の登山家の直系子孫の方なんだそうな。
へぇ。
てか、あの女て。
ランドさん、あなた意外と口が悪いですわよね。

さらには、ゴシップネタレベルの話をぶち込んで、彼女をディスるなんて。
なんかあの方と喧嘩でもしてるのかしら?

そして、いよいよムハド祭壇の前へと進み出る冒険者と依頼主。

伝説の登山家が存命だったら、こんなふうに
ええ、ええ。
きっとそうでございましょうね。

とにかく、伝説の登山家の残した偉大な功績にあやかる様に、冬の山の旅の安全を祈願する二人でございました。


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