意地悪な英雄

いきなりテント内の机の上に置かれた、書物的な物が反応を示しちゃってますが・・・

ま、本来ならば王子様にご挨拶もせずに、いきなり机の上の本に手を伸ばすなどもってのほかなのですが。
ここには、そんな暴挙を窘める方など存在しません。
なので、興味をそそられるまま、本を開いてみちゃいます。

しかし、大した事はかいてありませんね。
立派な装丁の割に中身は薄いこと薄いこと。
一応、知識は獲得出来たので良いですけど。

で。
次は王子様にご挨拶・・・と行きたいところなんですが、まずはバラクスというファミリーネームが気になってしまったこの方に話を伺ってみます。
すると、アトイ・バラクスさんからは、「意地悪な老人」という話が聞けそう。

しかし次の瞬間、やはりというか核心に迫るお話が聞けました。
ああね。
バラクスさんなんて、そうそうお見掛けしませんものね。
やはり、アトイさんと伝説の登山家の間には血縁関係がございましたか。
お祖父さんって事は・・・あちらにいらっしゃったレイナ・バラクスさんは、ご親戚って事になるんでしょうかね?

が。
問題の意地悪じじいというのは、お爺さまである伝説の登山家、ムハド・バラクスさんの事なんだそうです。
えぇ・・・
身内が言うんだから、これってマジ話っぽいですよねぇ・・・
伝説の登山家が実は意地悪じじいとは・・・
一体、どういった類の意地悪なんでしょう?

しかし、具体的な話は一切なし。
ただ、「今や英雄とか呼ばれてっけど、あいつは意地悪じじいだ。」
それで話は終わってしまいました。
さて、そんなこんなでいよいよバルハン王子にご挨拶です。
しかし・・・

あれ?
なんだか急にテントの外に追い出されちゃいましたけど?
ああ・・・お会いする前に、まずはテントの外から中の様子を伺う感じでしたか。
いやいや。
まったく空気も読まずに、ずかずかテント内に入ってしまってすいませんでしたねぇ・・・


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